○商品
藤原書店(刊)、2004年2月25日発行、初版第1刷、336ページ、定価3600円+税
原題:Patrick CHAMPAGNE, FAIRE L'OPINION Le nouveau jeu politique, Editions de Minuit, 1990, 2001
ISBN4894343762
○帯より
ポスト・ブルデューの旗手の代表作、待望の完訳
「世論」の誕生以来の歴史と現代の状況を緻密に検証。世論やマスメディアの孕む虚構性と暴力性をのりこえて、「真の民主主義にとってあるべき世論をいかにつくりだすか」という課題への根本的な問題提起をなす名著の完訳。
○目次より
序章 世論、政治、象徴闘争 21
ある模範的な示威行動 世論調査の政治的利用 象徴闘争としての政治 他
第1章 「世論」表現の正当な形をもとめて 51
「世論」の社会的発生 世論の新しい表現の様式としての示威行動 群衆から「さまざまな公衆」へ 他
第2章 政治学者たちのつくる世論 99
科学的権威の不当な流用 「行動のための科学」 質問紙調査をめぐる諸困難 他
第3章 信仰の効果 139
世論調査の公認 世論調査へのジャーナリストたちの利害関心 象徴的武器としての世論 他
第4章 「底辺」の示威行動 203
世論調査対「制度」 示威行動――儀礼か戦略か 一つのケーススタディ 他
結論 273
科学と政治 「一般化された」支配
原注/若干の用語の説明(訳者)/訳者あとがき――『世論をつくる』について/付録(訳者)/人名・事項索引
○奥付より
パトリック・シャンパーニュ
1945年生まれ。仏・国立農業研究院教授。社会科学高等研究院、パリ第一大学でも教える。専攻社会学(農村社会学、メディアと政治の社会学)。本書の他の著書に『世界の悲惨』(共著、藤原書店近刊、ブルデュー監修、1993年)、『拒まれた相続』(Seuil社刊、2002年)などがある。
○状態
状態は大変に良く、折れや書込みはありません。口部に僅かな染み、カバー部に若干の焼け、汚れがあります。世論と権力、示威行動、社会運動との関係を論じたシャンパーニュ氏による希少な論集をお譲り致します。
世論をつくる 象徴闘争と民主主義 パトリック・シャンパーニュ/〔著〕 宮島喬/訳