ご覧いただきましてありがとうございます。
元々の仕事柄30年以上前から、パリを中心にヨーロッパ各国を旅して買い集めた趣味の物をご紹介しています。
今回は身辺整理が一番の目的となりますので、私の中でも指折りのお気に入りを出品いたしますので、お好きな方がいらっしゃいましたら是非ご参加ください。
こちらの作品はパリ北東にある郊外の街「パンタン」のガラス工房でつくられたラズベリー紋様の花瓶です。
アールヌーヴォーのガラスと言うと真っ先に名前があがってくるのがガレ、ドームと言った超有名な作家さんの作品でしょうか?
しかし、日本ではあまり知られていないだけで、ガレ、ドームなどのビックネームの作品と同時期には大小様々な多くのガラス工場があり、切磋琢磨しながらフランスのガラス技術の発展に大きく貢献してきたそうです。そんな中でも1800年後半~1910年代ころまで特に飛躍的な発展を遂げたのが今回ご紹介するパンタンのガラス工場。ガレ、ドームの作品と比べると「大衆的」と言われる作品が多い中で、今回ご紹介する作品はとても珍しく、当時の技術を詰め込んだ、アールヌーヴォー様式らしいとても魅力的な作品です。
底部、開口部など、所々に金彩の名残が残っています(今はだいぶはがれています)
厚塗りのエナメル彩、ラズベリーの実ひとつひとつ細かくアップリケされ、口の部分、把手の溶着など細部に技術の高さを感じさせる超優品となっています。
コンディション:特に目立った傷やダメージはありません。100年以上が経過した古いアンティーク作品ですので、アンティークどくとくの経年コンディションにご理解いただける方のご参加をお待ちしています(金彩がはがれています。底面にうっすらと擦れがあります・・など)
画像8枚目の黄色い丸の中、けっこう大きな気泡があります。他にも画像10枚目の様な小さな気泡が所々に有ります。古い時代ならではのアールヌーヴォーのガラスファンにはたまらない作品ではないでしょうか?
購入は私がパリに行き始めた当時の30年以上前です。公開オークション(解りやすく言うとサザビーズやクリスティーズの様なパリの公開オークション)で、お城の処分品の競りで落札した作品と記憶しています。当時は毎日のようにオークション会場に足を運び、遺品整理オークションで堀出しモノを買っていました(フランスでは元々、法的に遺品の整理、処分をする為にオークションが開催されたのがはじまりなんだそうです。お城の権利から調度品、インテリアからテーブルウェア、趣味で置かれていたお人形など城内にあるあらゆるものがオークションにかけられます。)。こちらの作品のオークションの落札証明や鑑定書などはありません。
高さ:28センチ
ご紹介は以上です。
今回はマニアックな趣味の物を処分するのが目的ですので、細かい点が気になる方は参加をお控えください。とても10枚の画像ではご紹介しきれませんが、だいたいポイントとなる部分は画像をのせてあります。入札されるかたは、すべての判断は画像にてお願いします。
梱包、発送につきましては厳重に梱包の上、ゆうパック着払いでお送りします。
古いアンティーク作品の為、商品発送後のキャンセル、返品は原則ご遠慮ください。
アンティーク作品のコンディションにご理解のない方は参加をお控えください。
自分で言うのもなんですがかなり希少性の高い唯一無二の存在感ある作品となりますので、お好きな方がいらっしゃいましたら是非ご参加ください。