商品は、F-TOYS(エフトイズ コンフェクト)から2013年に発売された『1/144 scale WING KIT COLLECTION(ウイングキットコレクション)vol.12 ~WWⅡ 日本海軍機編~』から『02:97式艦上攻撃機 B.97式3号艦攻 飛龍攻撃隊』になります。
外箱開封済み、ブリスター未開封の新品になります。リーフレットもあります。
箱の右側面の応募券が切り抜かれてるので、箱マニアの方は入札されない方が良いでしょう。
付属のデカールで、飛龍攻撃隊の『BⅡ-320』と蒼龍攻撃隊の『BI-318』のどちらかに出来ます。
97艦攻はウイングキットコレクションvol.1にもラインナップされてましたが、Vol.12で新金型になってます。特にコックピット後部のキャノピーが変更されており、後部機銃が再現されてます。
また97艦攻はコックピット真ん中(偵察・通信士席)の両側面と足下に偵察用の窓があるのですが、省略されず透明パーツで再現されてます。
航空魚雷が付属します。
1/144なので組立後の全長7cm。
●『BⅡ-320』
空母『飛龍』攻撃隊第1中隊第41小隊1番機の松村平太 大尉の機体です。
真珠湾攻撃の時の第1次攻撃隊(雷撃隊)特第4攻撃隊の指揮官で、真珠湾内のアメリカ艦船に魚雷攻撃を行いました。
基本塗装は上面濃緑色なのですが、真珠湾攻撃に向かってる間に整備員がカーキ色のペンキでまだら模様を描いて迷彩にしたのだそうです。この模型でもちゃんと迷彩塗装になってます。
●『BI-318』
空母『蒼龍』攻撃隊第1中隊第1小隊2番機の佐藤治尾 飛曹長の機体です。
真珠湾攻撃の時は、淵田美津雄中佐の率いる水平爆撃隊の方の所属なので魚雷じゃなく爆弾を吊って行ってます。
ウイングクラブコレクションやウイングキットコレクション1には魚雷と爆弾の両方が付属してるはずなので、多分パーツが余ってるはずですから、BI-318にするときは、魚雷ではなく、爆弾を装着しましょう。
あと、BI-318は隊長機じゃないので二本線ではありません。デカールを貼る前に切り取った方が良いと思います。多分、F-toysの間違いです。
◆趣味の97式艦攻
1935年。アメリカが『全金属製単葉引き込み脚の新型艦攻(=デバステーター)を開発中である』との情報を受け、日本海軍は三菱と中島の両社に対して、最高時速333km、飛行時間4時間(魚雷を搭載して)という高スペックの新型艦攻を開発するように命令します。
と、いうのが、その前年の1934年に三菱に開発させた96式艦攻は、複葉機だったから。翼は布張りで、固定脚。風防無し。最高時速277kmとゆー第1次世界大戦の頃の戦闘機のよーな旧式機だったのです。
この命を受け、三菱と中島がそれぞれ開発したのが10試艦攻ですが、三菱が開発したのが固定脚、中島が開発したのが引き込み脚でした。
で、紛らわしいのですが、どちらも性能が良かったので、両方とも97式艦上攻撃機として採用されてしまいます。
中島が開発した引き込み脚のが、97式1号艦上攻撃機。
三菱が開発した固定脚のが、97式2号艦上攻撃機。
三菱が開発した2号は固定脚だったのですが、中島製の1号艦攻よりも振動が少なく、安定性が高かったので、地上基地での訓練機として使われる事になりました。
中島製1号艦攻は、主力艦載機として採用されます。
97式1号艦攻は870馬力だったのですが、エンジンを1000馬力に換装したのが、97式3号艦上攻撃機(97式艦上攻撃機12型)。
エンジンをハイパワーに換装した為、97式艦攻12型では、最高時速380kmに達しました。
米海軍のデバステーターが最高時速330kmなので、当時、最高性能の艦爆になります。
真珠湾攻撃の頃からは、97式艦攻は全部12型(3号艦攻)になってます。
真珠湾攻撃時には6隻の空母から143機の97式艦攻が出撃し、半数は徹甲爆弾を、半数は魚雷を抱いて、アメリカ艦隊に大打撃を与えました。
その後、ウェーキ島、インド洋、珊瑚海海戦までは大活躍したのですが、ミッドウェイ海戦で空母と一緒に壊滅(ミッドウェイ海戦で活躍することはした)。
その後は護衛の零戦が米軍の戦闘機に苦戦するようになった為、97式艦攻はめぼしい戦果を上げる事なく、出撃しても戻ってこなかったとゆー・・・。何せ時速380kmは戦闘機に対しては遅すぎるので、敵の戦闘機に迎撃されると手も足も出ないとゆー。
パーツまで全部着色済みで、組み立てるだけです。機体の上面を濃緑色にカーキ色のまだら迷彩で、機体下面を銀色に塗装してあります。
タイヤは部品の差し替えで飛行状態と着陸状態のどちらかを再現可能です。
支柱の先のアームに機体を乗っけるウイングクラブタイプの台座が付属します(従来のF-toysの台座みたいに胴体と結合しません)。
部品の差し替えで、タイヤを出した着陸態勢と、タイヤを格納した飛行態勢のどちらかを選べます。
プロペラは回ります。