◆フランス 魅せる美 ~美は人を幸福にする~ /水野 尚
一度読んだのみですので、とても綺麗です。
~内容紹介~
フランスには美しいものがたくさんあります。
エッフェル塔や凱旋門、ノートルダム大聖堂、ヴェルサイユ宮殿、ルーブル美術館や オルセイ美術館の絵画など、すでによく知られている美。
光と闇を見事に調和させ たジョルジュ・ド・ラ・トゥールの絵画、パリの近郊にありながら豊かな自然が残る ヴァロワ地方など、日本ではまだあまり知られていない美。
そうした様々な美が、 フランスを世界でも有数の美の国にしています。
これから、絵画を中心に、建築、庭園、都市構造、自然と調和した田舎の風景を紹介 していきます。
美に触れることはそれだけで大きな喜びをもたらしてくれますが、 その成り立ちや歴史的な背景を知り、知的に理解することで、私たちの感性が磨かれ、 より豊かになっていきます。
知ることでよりよく見ることができるようになり、 理解がさらに深まると同時に楽しみが大きくなるのです。
第1章 魅せる美と秘めた美
屋根と壁/内部装飾/庭園/都市の構造とランドマーク
第2章 一人の画家の発見─闇と光の画家ジョルジュ・ド・ラ・トゥール
ジョルジュ・ド・ラ・トゥールの「再発見」/「ヴィエル弾き」とスペイン・バロック期の画家たち/「生誕」と市民の生活情景/「いかさま師」─昼の画家ド・ラ・トゥール/ナンシーのロレーヌ美術館にて/差し込む光と丸い光/拡散する光と集中する光
第3章 裸婦像を通して見る二つの世界観
ルネサンス 横たわる裸婦像/女性と悪の問題/価値観の転換/遠近法における人間の位置/神の世界から人間世界へ/19世紀後半 変化の兆し/描かれる対象の変化/再現から創造へ/新しい世界観へ/二つの世界観の楽しみ
第4章 自然と風景画
宗教画の中の風景/古代ギリシア・ローマの伝統の中の風景/風俗画の中の風景/風景のための風景/18世紀フランスの風景画/イギリスの風景画/フォンテーヌブローの森とバルビゾン村/ノルマンディの海岸/印象の定着/再現性の終焉
第5章 フランスの心臓─ヴァロワ地方
サンリス/シャーリ/エルムノンヴィル/シャンティイ
第6章 モンマルトルが美になるまで
パリを囲む壁/荒れ果てた丘/美的感性の変化/都市化に抗う視線/風車のある丘/サクレ・クール寺院/様々なモンマルトル