シャトー・レオヴィユ・ラスカーズは1級シャトーのラトゥールに隣接し、ジロンド川によって運ばれた砂利が堆積した水捌けの良い土壌に主としてカベルネ・ソーヴィニヨンが栽培されています。ワインはサンジュリアンの中では最も色が濃く、飲み頃になるまでに10~15年の年月が必要と言われる晩熟タイプ。(サン・ジュリアンは “ポイヤックの力強さとマルゴーの繊細さを併せ持つ” と評されますが、ラスカーズはポイヤック寄りの個性の強いワインです。)タンニンとボリュームが豊かで、凝縮感もあり、1級シャトーに引けをとらないことから常に『メドック1級並みの品質をもつ2級』という意味の「スーパー・セカンド」の筆頭として挙げられ、サン・ジュリアン村で最も高い評価を受けています。
1986年のボルドー地方は全域が素晴らしい天候に恵まれ、第二次世界大戦後最大の葡萄収穫量になりました。格付けシャトーでは長期熟成可能なタンニンを多く含む力強いワインが造られ、40年近く経過した現在でも存分に楽しめるワインがいくつもあります。なかでも「ラスカーズ」は R. Perker's Wine Advocate, Decanter 両誌から100点満点の評価を受け、飲み頃もまだまだ続くという状態にあります。その評価コメントを以下にご紹介致します。
100 points by Robert Parker's Wine Advocate
「故ミシェル・ドロン氏は何時でもこれが自分が生産した最も偉大なヴィンテージだと考えていたが、私たちがよく1982年と並べて試飲したのは、私自身がいつでも 1982年の方が好みだったからである。もちろん、この2つのヴィンテージは実に異なったスタイルをしている。1986年のワインは古典主義の記念碑的ワインだ。偉大なタンニンがあり、輪郭は並外れて甘い、熟したカシスの果実が、バニラ、メロン、フルーツケーキ、多数のスパイスと混ざり合った巨大なフルボディの風味がある。昔から著しい凝縮感があるのに、素晴らしく新鮮さを感じさせる精力的なワインだった。未だに若く見えるが、十分な飲み頃に近づいていないとは思いがたい。偉大なレオヴィル・ラス・カーズだ。1986年メドックのトップのカベルネ・ベースのワインを真剣に見直させる心動かされる理由の一つとなっている。試飲年月 2002年9月。予想される飲み頃は現在~2030年」
100 points by Decanter
「当時のオーナー ミシェル・ドロン氏は、これが彼がこれまでに作った中で最高のワインであると信じていた。これほどの期待が寄せられたワインがその期待に応えられた例はめったに無いが、今回は見事期待に応えた。33年経っても、まだ新鮮で凝縮されており、まだ長い道のりがあると感じる見事なワインだ。ラスカーズ特有の重々しいタンニンがしっかりと感じられ、甘いベリーの果実に形と輪郭を与えている。(若い時のような飲む人を拒むような印象ではなく)喜んで受け入れるジューシーなワインとなっている。4%ほどブレンドされたプティ・ヴェルドがこのワインを完璧なものにしている。試飲年月 2019年5月」
他誌も満点近い高い評価を与えています。98 points by Vinous, 97 points by Stephen Tanzer's International Wine Cellar。
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