商品は、F-TOYS(エフトイズ コンフェクト)から2011年に発売された『WING KIT COLLECTION(ウイングキットコレクション)Vol.8 ~WWⅡ日・独・米 戦闘機編~』から、シークレットの『03.零戦52型 S.第381海軍航空隊』になります。
外箱とブリスター開封済みの未組立品です。リーフレットもあります。
箱の右側面の応募券が切り抜いてあるので、箱マニアの方は入札されない方が良いでしょう。
垂直尾翼に貼る付属のデカールで、『81-161』に出来ます。
シークレットリーフレットには『第381海軍航空隊』としか書いてありませんが、実は凄く有名な零戦です。
◆趣味の零戦52型『81-161』
垂直尾翼のテールコード『81-161』は、物凄く有名な零戦で、実物が靖国神社の遊就館に展示してあります。
第2次世界大戦後、パプアニューギニアのニューブリテン島にあったラバウル基地には、多数の日本軍機の残骸が転がってました(今でも転がってるが)。同じゼロ戦のパーツがたくさんあるので、戦後の連合軍がパーツを合体させて動くのを作り、連絡機として飛ばしていたのですが、その後、ラバウル基地にて放棄され、後に日本に戻って来ます。
戻って来た零戦は、茨城県の竜ケ崎飛行場に放置され、昭和50年頃(1975年)、パーツ売りされてたのだそうな。
製造番号『4240』の零戦52型の主翼&コックピット付近の胴体を河口湖自動車博物館が購入。レストアし復元!
しばらくの間、河口湖自動車博物館にて展示されてました。
その後、2002年に靖国神社に奉納され、以後、遊就館で展示してあります。
零戦は、開発順に『11型』、『21型』、『32型』、『22型』、『52型』の順に開発されました。
11型は先行量産型試作機で、全部で64機作られ、実戦テストされました。
21型は11型に着艦フックや無線帰投装置、翼の折り畳み機構を付けて空母艦載機としたタイプで、初期の量産型になります。
次の32型は、エンジンを1130馬力にパワーアップするついでに主翼の折り畳み機構を廃した零戦で、形状の違いから2号零戦とも呼ばれてます。
翼端が角型に切り落とされ、翼が短くなった32型は、機動性と急降下速度が上がった反面、航続距離が激減しました。
このため、ラバウルからガダルカナル島まで攻撃に行って、戻って来ない32型が激増した為、急遽、次の22型が作られます。
22型は21型のエンジンを32型の物に換装した機体です。日本海軍機は機体構造を変えたら十の位の数字が上がり、エンジンを変えたら一の位の数字が上がります。
なので22型は、21型のエンジン換装機になります。
そして零戦の最終量産型の52型が登場します。主翼の短い32型が機動性と急降下性能が高いのは事実なので、22型をベースに主翼を32型同様に短くし、翼端を丸く成形した新設計の主翼になってます。
またエンジンの排気管を機首の側面に後ろに向かって配置する推力式排気管(エンジンの排気を後方に向かって噴射して加速!)になっており、速度が速くなってます。
また、武装も強化され、防弾装備にもなってます。
型番が52なので、エンジンは32型、22型と同じ1130馬力です。
形式的には32型の主翼を変えた事になってますが、実は違います。
22型の生産3525号機が海軍に納入後、新設計の主翼に改修されました。既に32型が存在してるので、この機体は零戦42型の試作機として海軍の書類上も存在してるのですが、42は『死に』に繋がり縁起が悪いので52型に改められ、以降、52型として量産されます。
1/144なので全長は約6cm。