24.4×16.5㎝
全36丁
簡易製本(紙縒り綴じ)
【題箋】『詩歌集 全』
【内容】『新選朗詠集』から抜き書きしたものである。
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【上巻】
【画像4】は冒頭の『新選朗詠集』《『日本古典籍データセット』より拝借》に該当する部分である。
春
淺深河水氷猶結高卑無山雪不消 1丁表
年のうちに春たつことをかすか野の 1丁裏
わかなさへにも知にけるかな
二首目 みよし野は春のけしきにかすめと 2丁裏
もむすほほれたる雪のした草 紫式部集
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〈藤〉
夜深不語中庭立月照藤花影上階 6丁表
藤波のかゝれるきしの松は老て 6丁裏
わかむらさきにいかて咲けん
夏
〈首夏〉
長恨春歸無不見處不知轉入此中來 7丁表
榊とる卯月になれは神山のならの葉かしはもとつはもなし 7丁裏
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四五月更?雲外語二三更後雨中音 11丁表
み山出て夜はにやきつるほとゝす 11丁裏
あかつきかけて聲のきこゆる
秋
〈〉
響絶紅霑殘槿下吟空緑重老槐間 12丁表
せみのこゑきけはかなしな夏衣 12丁裏
うすくや人のならむとおもへは
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〈紅葉〉
山雲秋後隔紅觸霜野宿朝來穿錦斟 17丁表
いかなれはおなし時雨にもみちする 17丁裏
はゝそのもりのうすくこからむ
詳? 添來旅雁雪中斷畫?■人夢霜後 18丁表
うたゝねに夜や更けぬらむからころも 18丁裏
うつこゑたかくなりまさるなり
冬
〈初冬〉
清流暁光鋪玉簟上陽霜葉剪紅消 19丁表
あしの葉にかくれてすみし津のくにの19丁裏
こやもあらはに冬はきにけり
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〈佛名〉
道場夜半香花冷猶直燈前礼仏名 24丁表
年のうちにつくれるつみはかきくらし 24丁裏
ふるしら雪とともに消なむ
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【下巻】 雜 〈参考に「下巻目録」【画像10参照】《『日本古典籍データセット』より拝借》〉
〈草〉
消盡雪青湖寺路霽來煙緑洞庭沙 25丁表
おほあらきの杜のしたくさ夏くれは 25丁裏
かる人なしにしけるころかな
***************** 後略 ******************
【刊期等】不明
※全体的に、経年によるくすみ、汚れあり。
※経年による紙の劣化、変色、斑点状の染み、多数あり。
※梱包材の再利用に努めています。ご理解下さい。