(翔)古伊万里 染付 古九谷 藍九谷 江戸前期 寛文期 大きな水鳥 びっくり顔 水際図 七寸 皿 ② 1650-1670年代前後

(翔)古伊万里 染付 古九谷 藍九谷 江戸前期 寛文期 大きな水鳥 びっくり顔 水際図 七寸 皿 ② 1650-1670年代前後 收藏

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古伊万里:藍九谷寛文期大きな水鳥水際図七寸皿②

びっくり顔、何があったの?
水掻き、長めの頸、上に反った嘴、
アヒル系の雁(?)
こんなびっくり顔初めて....
江戸前期の古九谷、やっぱり藍九谷は面白い、です。

驚いて振り返る大きな鳥、
淡い薄濃の水の中、
勢いよく伸びた水草も薄濃濃淡でお洒落に、
裏はシンプルに笹葉をニ方に、
高台二重圏線に珍しい裏銘、
古九谷の大胆で自由な構図、迫力あります。

インスタグラムを始めました。
他に完品1枚あります。Instagramでも販売しています。
構図は同じですが、表情はそれぞれ違います。
kobijutsu_banri 是非ご覧下さい。

また、ほぼ完品1枚も同時に出品しています。
是非ご覧ください。

ホームページをリニューアルしました。
様式が時代毎に変わる伊万里を、
画像比較しながら楽しんで戴ければと思っています。
是非ご覧下さい。

時代 江戸前期、1650~1670年代前後
口径 20.7
㎝(20.8)
全高 2.9㎝(3.0)
状態  完品

傷ではありませんがご確認戴きたい詳細:

見込に微かな凹凸多少、目立たず座りに支障無、画像参照
濃淡斑・滲気味部多少、画像参照
(特に圏線・鳥・草花の一部、薄濃の許容範囲内、画像参照)
側面成形の不具合、全高差多少、画像参照
(左半分が少し低め、見た目には違和感無、許容範囲内)

鳥右脇に巾2x3㎜のクッツキ有
高台脇に小石等クッツキ多少、座りに支障無、画像参照
使用による釉スレ多少多め、強い光を反射し解る程度
極小灰振・釉切・シワ・凹凸多少

:::::::::::
古九谷は様々な種類があり、意外と多く現存しています。

日本初の磁器、初期伊万里のすぐ後の古九谷です。
当時の富裕層の大量需要がなければ、多種多様の器を大量に作ることはできません。
驚異的な技術進歩は、大量需要により生み出されたと考えられます

江戸初期に日本で初めて陶磁器が生産され伊万里と呼ばれました。
最初の伊万里を初期伊万里と呼びます。(1610年代)

古九谷は、初期伊万里のすぐ後、寛文期前後に作られた色絵磁器です。
驚異的な技術進歩により、日本初の色絵磁器が誕生しました。
(1640年代)
色絵は古九谷、染付古九谷は藍九谷、錆釉古九谷を吸坂と呼びます。
また青磁釉・瑠璃釉・白磁は、古九谷の名称を上下いづれかに足し呼ばれる
事もあります。
寛文期前後は、様々な技術や様式が生まれ、淘汰された興味深い時代です。
(1640年~1670年代前後)
後の柿右衛門様式は古九谷のすぐ後、延宝期に確立されたと言われています。
柿右衛門様式の登場で古九谷は役目を終え終了します。

なぜこの時代の伊万里が古九谷と呼ばれているのでしょうか?

半世紀程前迄古九谷は、石川県の焼き物、江戸時代の九谷焼と言われていました。
昭和20年代、古九谷と呼ばれる焼き物が、実は佐賀県有田で作られたものではないか
という説が登場し、九谷説と有田説の論争が始まりました。
「九谷論争」です。

有田説は、江戸時代、海外へ輸出された伊万里の古九谷との共通性にありました。
有田説を支持する説が諸外国でも登場します。
その後、考古学的に生産地遺跡の発掘調査が双方で行われました。
素地の化学分析が行われた結果、有田説で終結しました。
終結後も古九谷の名称は残りました。
ただ、その後も調査は続いています。
疑問点がまだあり、今後の研究により更に詳細が解明されればと思います。
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