21.8×30.1㎝
【題箋】金色で
FEIQE-2 MONOGATARI Amacufa(天草) ni voite
Goxuxxe yori M.D.L ⅩⅩⅩⅩⅡ.(ご出世より1592→つまり西暦1592年)
【内容】ポルトガル語で用いられるアルファベットで当時の日本語をローマ字表記した『天草版平家物語』を片仮で翻字したもの。
どうも「当時の発音」は反映されていない模様。
*紙面の
左側に原本の写真
右側に片仮名での翻字
【因みに】当時の日本語の発音に関して重要な資料でもある。
例えば「へいけものがたり」の「へ」は当時「フェ」と発音されていた。「fa fi fu fe fo」。
例の国語学上のなぞなぞ「母は再び会い、父は会わず」も、「fafa」「chichi」と表記すれば、確かに「母」は唇が二度会っている。
現在「fu」音のみが残っている。
因みに、古代は「pa pi pu pe po」だったとか。だから鶏の子は「ピヨピヨ鳴く」ので「びよこ」だったはずが、濁音・半濁音記号は付けられなかったから「ひよこ」で現在通用している・・・・?。
【各冊の内容】
天草本ヘイケモノガタリ 検案 第一巻~第三巻 230頁
天草本ヘイケモノガタリ 検案(続) 第四巻・(該書に関する)注記 230頁
あとがき 230㌻
《国立国会図書館デジタルコレクション》に依る[目録]
モクロク.
ヘイケ クハンダイシ.
ダイイチ. ヨリトモキソガラウゼキヲキイテソレヲシヅムルタメニ,ノリヨリヨシツネヲノボセラレタコト.
ダイニ. ノリヨリ,ヨシツネキソガウッテニノボラルルコト:イケヅキ,スルスミノサタ&c.
ダイサン. ヨシツネツハモノドモニテキヲフセガセテ,ソノミハインノゴショヘマラレタコト.
ダイ四. キソカネヒラニユキヤウテマタカッセンヲシ,ツヒニハミナウチジニノコト.
ダイ五. ヒグチノジラウカウサンシテノチニ,キラルルコト&c.
ダイ六. ゲンペイオホテカラメテノタイシャウヲワケラレテ,ヨシツネハミクサノカッセンニウチカタレタコト.&c.
ダイ七. クマガヘト,ヒラヤマトイチノタニヘヨセイクサシタコト.&c.
ダイ八. オホテイクタノモリノカッセンノコト:オナジクヒヨドリゴエヲオトスコト.&c.
ダイ九. ヘイケノイチモンウタレラレタナカニアツモリウチジニノサタ.
ダイ十. ミチモリノキタノカタミチモリニオクレテミヲナゲラレタコト.
ダイ十. ミヤコデヘイケノイチモンノクビヲワタイタコト.&c.
ダイ十一. シゲヒラミヤコヲワタサレテノチ,サンジュノジンギヲヤシマヘショマウセラレタコト.&c.
ダイ十二. シゲヒラノアヅマクダリノコト.
ダイ十三. コマツノサンミチウジャウカウヤヘノボラレタコト&c.
ダイ十四. サンミノチウジャウノジュカイト,オナジクミナゲ.
ダイ十五. イケノダイナゴンクントウヘクダラレタコト,マタサンミノチウジャウノキタノカタノコト.
ダイ十六. ヨシツネト,カヂハラサカロノロン:オナジクヤシマヘワタラレタコト.&c.
ダイ十七. ナスノヨイチガアフギヲイタコト&c.
ダイ十八. ヨシモリノリヨリヲタバカッテイケドッタコト&c.
ダイ十九. ヘイケノイケドリミヤコヲワタサルルコト.オナジクケンレイモンインノコト.
ダイ二十. オホイトノノオコフクシャウニタイメンアルコト:オナジクフクシャウヲガイスルコト.
ダイ二十一. オホイトノノアヅマクダリ:オナジククビヲハネラレタコト.
ダイ二十二. ヂシンノコト.
ダイ二十三. ヘイダイナゴンノハイショニオモムカルルコト:ナラビニケンレイモンインオハラヘゴインキョノコト.
ダイ二十四. シャウゾンガヨウチノコト.&c.
ダイ二十五. ヨシツネノミヤコヲオチラレタコト.&c.
ダイ二十六. ロクダイヲホウジャウメシトッテノチ,モンガクノワビコトニヨッテユルサレタコト.
ダイ二十七. ホウワウオハラヘノゴカウノコト.
ダイ二十八. ヘイケダンゼツノコト.
注記
(1) この平家物語とイソホのファブラスのうちの分別しにくきことばの和らげ. / 193
(2) 該書にかんするマノエル・バレトの手記とみられる訳注,その一. / 214
(3) 該書にかんするマノエル・バレトの手記とみられる訳注,その二. / 216
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【刊期等】
天草本ヘイケモノガタリ 検案
昭和42年5月15日発行
天草本ヘイケモノガタリ 検案(続)
昭和42年11月10日発行
桜楓社
※全体的に、経年によるくすみ、汚れあり。
※翻字面にマーキングなどの書き込みあり。
※経年による紙の劣化、変色、斑点状の染み、多数あり。
※梱包材の再利用に努めています。ご理解下さい。