未開封新品
10CD
廃盤
《ルドルフ・ケンペの芸術》
スクリベンダム・レーベル・アルバムのボックス化!
ブラームス:
・交響曲全集
ブルックナー:
・交響曲第4番 『ロマンティック』
・交響曲第5番
・交響曲第8番(新リマスター)
ベートーヴェン:
・交響曲第5番 『運命』
ドヴォルザーク:
・交響曲第9番 『新世界より』
モーツァルト:
・ピアノ協奏曲第27番、ほか
ルドルフ・ケンペ指揮
ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
チューリヒ・トーンハレ管弦楽団
フリードリヒ・グルダ(p)、ほか
ミュンヘン・フィルとのブラームス交響曲全集、ブルックナー交響曲第4番&第5番、ドヴォルザーク交響曲第8番、
グルダとのモーツァルトのピアノ協奏曲第27番、トーンハレ管とのブルックナー交響曲第8番、『運命』&『新世界より』、
ロイヤル・フィルとの『新世界より』『ローマの松』『ドン・ファン』などを収録しています。
それぞれのディスクはスクリベンダムで発売された際のデザインによる紙ジャケットに封入され、
スクリベンダムで発売されていなかったブルックナーの8番については、ex librisとTudorのオリジナル・デザインを使用しています。
ちなみに、そのブルックナーの8番は、今回のスクリベンダムからの発売に際して新たなリマスターをおこない、
以前のCDよりさらに解像度が上がり分厚くリッチなサウンドに仕上がっているのが朗報です。
なお、このセットにはブックレットは付属しません。
Disc1
● ベートーヴェン:交響曲第5番ハ短調 op.67『運命』
● ドヴォルザーク:交響曲第9番ホ短調 op.95『新世界より』
チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団
録音:1971年(ステレオ/セッション)
LP時代に人気のあったチュリヒ・トーンハレ管弦楽団を指揮したアルバムを、オリジナル・マスターから適切にリマスターした結果、見事な音質に蘇っています。
豊かなホール・トーンを交えてオケの弾力的なサウンドが快適に響く美しく迫力に富む演奏で、自然な感興の盛り上がりとはこういうものかと思わせる推移の様子、真情のこもった白熱ぶりがたまりません。ケンペ・ファンに限らずドイツ系音楽づくりのお好きな方には無条件でお薦めの優れたアルバムです。
Disc2-4
● ブラームス:交響曲第1番ハ短調 op.68
● ブラームス:交響曲第2番ニ長調 op.73
● ブラームス:交響曲第3番ヘ長調 op.90
● ブラームス:交響曲第4番ホ短調 op.98
ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1975年(ステレオ/セッション)
ケンペ最晩年のレコーディングで、この指揮者の代表作のひとつと言われる名全集。
輸入盤では崩壊したPILZ社から数年前に発売されて話題を集めましたが、今回は改めてリマスターが施されたうえでの復活です。
無用な気負いから解放され、作品の隅々にまで目を行き届かせた濃やかなアプローチが、ブラームスにふさわしい親密な音楽を作りあげることに成功しており、飾り気のないオケの響きも、昔のミュンヘン・フィルならではの自然体の良さが滲み出たものと言えるでしょう。指揮者の解釈との相性も抜群です。
率直で飾らぬ芸風の中に重厚な雰囲気を漂わせたスタイルが身上のケンペとはいえ、ここまで恣意性とは無縁でありながら、作品が本来そなえている自然な感興にナチュラルに寄り添った表現は、やはりこの時期だからこそ達成されたものと言えるでしょう。全曲、ファンにはたまらない演奏です。楽器配置も正統的なヴァイオリン両翼型を採用しています。
Disc5-6
● ブルックナー:交響曲第4番変ホ長調『ロマンティック』
● ブルックナー:交響曲第5番変ロ長調
ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1975,1976年(ステレオ/セッション)
ケンペの数あるレコーディングの中でもきわめて人気が高いのがブルックナー作品で、堅牢な構築美、いかにもドイツ的なオーケストラのシブい音が作品にピタリとはまっています。
造形感覚もあくまで雄大、しかもその芯には強い力がみなぎっており、ケンペ絶好調時ならではの逞しい音楽づくりが実に快適。ヴァイオリン両翼の楽器配置も効果的で、4番第1楽章の第2主題部などでも立体的なフレーズの受け渡しが強く印象に残ります。名高い第5番はもちろん素晴らしい出来栄えで、終楽章コーダの晴れ晴れとした雄大なスケールの音楽には誰もが魅了されることでしょう。
Disc7-8
● ブルックナー:交響曲第8番ハ短調
チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団
録音:1971年(ステレオ/セッション)
新リマスタリング
この録音が登場した1970年代は、各社から方式乱立の状態で4チャンネル・レコードが発売されていた時期にあたり、2チャンネル収録の音源でも、残響付加などして擬似的に方式転換のうえ4チャンネル・リリースされていたという、今にして思えばなんとも大らかな時代でもありました。
ケンペの録音もご多分に漏れず、EMI(Electrola)のシュトラウスにしても、このex librisのブルックナーにしても、4チャンネル仕様に変換して発売され、通常の2チャンネル装置で聴く人間にとっては少々多すぎる残響の海の中から、何とか細部情報を聴きとっていたことを思い出します(4チャンネルの装置でも細部情報は駄目でしたが)。
今回のスクリベンダムからの発売に際しては、2000年にSOMMレーベルからリリースされたCDと同じく、そうしたエフェクト・マスターは使用せず、2チャンネルのオリジナル・テープからCD化をおこなっていますが、新たなリマスターにより、さらに解像度があがり分厚くリッチなサウンドに仕上がっているのが朗報です。
Disc9
グルダ&ケンペ/ライヴ1972 イン・デュッセルドルフ
● ワーグナー:『ニュルンベルクのマイスタージンガー』第1幕への前奏曲
● モーツァルト:ピアノ協奏曲第27番K.595
● ドヴォルザーク:交響曲第8番ト長調 op.88
フリードリヒ・グルダ(ピアノ)
ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1972年(ステレオ/ライヴ)
1972年11月29日、ドイツ正統派の守護神として黄金期を迎えつつあったケンペ&ミュンヘン・フィルはデュッセルドルフで障害者の福祉を目的とした慈善演奏会に出演しました。そしてこのコンサートの収益及び実況を収めたレコードの売上は、時の大統領夫人ヒルダ・ハイネマンの名を冠した基金に寄贈されることになっていたのです。
オリジナルLPは2枚組でしたがCDは1枚に収録しています。
Disc10
● R.シュトラウス:交響詩『ドン・ファン』op.20
● レスピーギ:交響詩『ローマの松』
● ドヴォルザーク:交響曲第9番ホ短調,op.95『新世界より』
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽楽団
録音:1964年、1962年[新世界](ステレオ/セッション)
アメリカの会員制の通信販売会社(出版社)であったリーダーズ・ダイジェスト社は、ステレオ初期に自社企画のクラシックLPも取り扱っており、数々の名盤を世に送り出したのは有名な話。コンサート・ホール・レーベルと似ていますが、最も異なるのはその音質。クラシックのLPを、高いステイタスを持つアイテムとして捉え、サウンド・クオリティを重視したリーダーズ・ダイジェスト社は、その制作を高音質で知られた米RCAに依頼したのです。さらに、RCAは当時、英DECCAと提携関係にあったため、この録音のように、プロデューサーがRCAのチャールズ・ゲルハルト(ガーハート)、エンジニアがDECCAのケネス・E・ウィルキンスンというような夢の組み合わせが実現できたわけですが、実際、このコンビが達成したサウンド・クオリティには素晴らしいものがありました。
ここでもケンペ得意の『新世界』に、同じく好んでいた『ドン・ファン』、そしてやはり何度も指揮していたという『ローマの松』を、技量のすぐれたオケ&優秀な録音により細部まで味わうことができます。(HMV)
未開封新品。
発送は、クリックポストを予定しています。
土曜、日曜日は発送作業ができませんこと、ご了承ください。