パワーポップファンにはSneetches~FlyingColourとビートリッシュなバンドを渡り歩いたアーティストとしても有名な
Chris Von Sneidernの4枚目のオリジナルアルバム。
当然ソロ作品には更にビートリッシュな要素が満載。
歌声がポール風であったり、ときにジョージ風というなんとも魅力的な歌声で、メロディセンス&コード進行の巧みさでも最高。
そこに、RichardXHeymanも1曲参加し
パワーPOPの重要アーティスト達との交流の深さも感じられます。
イントロの一音でWINGSの♪JET を彷彿とさせながら、次の瞬間にビートルズの♪while my guitar gently weeps へのオマージュとも言える半音進行が挿入。
楽曲自体もポールとジョージが互いに曲を持ち寄って合体させちゃったような仕上りの隠れたビートリッシュな名曲。
ポールのどの曲ともいえないのですが、ポール節をうまくとらえた3曲目♪Sun 。
5曲目♪Don't Worry Now も同系列のメロディで、Flaming Pie に収録されていたとしても違和感のない一曲。
8曲目♪Love はジョン・レノン独特のねじれたグルーヴ感を体得したような一曲で、サビでの一転してキャッチーな展開。
ポールがギター片手に書いちゃいそうな10曲目♪Like Me That Way のリッラクスした雰囲気
サビでのコードチェンジがまた印象的なビートリッシュな一曲。
DIG出版のパワーPOP本にも2作品取り上げられてたアーティストであり(P111にて掲載)、
ビートルズの遺伝子系アーティストとしても最高な一枚。