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小川電子機器 業務用の真空管パワーアンプ 6GB8 PP 渾身のメンテ・チューンUP済! 動作・美品! 修理カルテ・特性表付き! ペア! の出品でございます。
小川電子機器の業務用真空管パワーアンプです!
あまり耳にしないブランドかと思いますが、主に電子パーツや業務用音響機器などを手掛けるメーカーですね。
決してオーディオ向けという訳ではありませんが、放送局や大型ホールなどでの使用を想定した音質重視の高級業務用アンプです。
国産の真空管アンプとしてはトップクラスの実力を誇るお品であり、出力管には当時新開発の6GB8を採用した意欲作でした。
これは東芝がHiFiオーディオ向けに開発したビーム管であり、当時の6L6GCやKT88と超えるパフォーマンスを目指した日本独自の出力管ですね。
特にPP構成で最大130Wのハイパワーを叩き出しながらも、最大歪率は3.2%という驚異のパフォーマンスを発揮する点は本当に驚きます!
当時ではデノンで唯一の管球パワーアンプであったPOA-1000B(定価395000円の超ハイエンドモデル)にも採用された事で注目を受けましたが、専ら業務用向けに採用された実例が殆どでしたね。
今回、出品のお品はそんな歴史ある出力管を採用したド級のお品です。
本来は業務用としての製品でしたが、家庭用で扱いやすいように回路の変更を加え、より音質面でも練り上げた仕様に変更を加えるなとなかなか手の込んだ内容のお品です。
特に、600オームのインプットトランスをパスすることで、通常のプリアンプとインピーダンスをマッチさせるように改造が行われており、また一部のコンデンサーや抵抗器の変更でより音質を改善するなどの変更箇所が見られます。
その甲斐もあってか、実際に聴いてみると実にスッキリとした艶やかさのあるサウンドに練り上げられているかと思います。
良くも悪くもビーム管のならではの癖も感じられず非常に聴き易いアンプですね。
音楽もJAZZやPOPSも決して悪くはないのですが、クラシックの再現力においては特に素晴らしいリアリティを発揮してくれております。
また、専用のキャビネットに収めてられおり、コンセントの配線やSPターミナルの取り付けなども含めて、使いやすいように仮装も行われておりますので、本当に使いやすいです!
見た目はかなり武骨なお品ですが、大型トランスといい、ベークライトのゲインボリュームといい、いかにも業務用的な見た目が個人的には好きです。
WEやALTECなどとはまた違った只ならぬ雰囲気がGOOD。
出力も最大で110W程とかなりハイパワーですので、往年のJBLやALTECなどの大型スピーカーはもちろんの事、あえて国産モニターの傑作であるDIATONE・2S-305あたりと組まれると本来のパフォーマンスが引き出せる事だと思います。
当時の国産最高峰のパフォーマンスを体感できる逸品です!
ペアでの出品となります。
コンディションにおきましては、軽微なトランス部のキズ・シャーシのスレなどが見られますが、年式を考慮すれば綺麗なお品かと思います。
メンテナンス・チューンUPなどは2008年に行われておりますので、取り敢えずは問題ないかと思います。
音出しも良好であり、左右のゲイン差や音質差も感じられず抜群の音質です!
各真空管も測定済となっており、ゲッターもしっかりと残っておりますので、安心してお使い頂ける事でしょう。
内部のC/R類も基本的にはオリジナルのままであり、改良個所も良い仕上がりかと思います。
インプットトランスも付いた状態です。
付属品として、メンテナンスの修理カルテ・実測の特性表・修理見積書・真空管の仕様資料をお付けいたします。
アンプの状態や回路図・改造個所なども含めて詳細に記載されたものですので、重宝されるかと思います。
この機会にどうぞ!