○商品
西丸四方(訳)、みすず書房(刊)、1971年6月10日第1刷発行、第4刷(1975年4月)、定価3000円(当時)
原題:ALLGEMEINE PSYCHOPATHOLOGIE, FUR STUDIERENDE・ARZTE UND PSYCHOLOGEN, von karl Jaspers, Verlag von Julius Springer, Berlin, 1913.
書籍コード3047-22242-8005
○扉背より
当時支配的だったクレペリン的な客観的観察に主体をおく自然科学的精神医学は、彼を満足させなかった。「精神病は脳疾患である」(グリージンカー)や「精神病は人格疾患である」(シューレ)の命題も、人間の全体を包括する精神医学の要求を満たすものではなかった。こうして彼の精神科学に固有の方法が本書第1版として結実した。(中略)豊富な症例によって、それが、どのように、いかなる限界において事実的と見なされるかを、読者は本書から学ぶことができる。
○目次
序言
緒言
精神病理学総論とは何か 精神病理学における諸先入見 基本概念と方法 内容の概観
第1章 病的精神生活の主観的現象(現象学)
異常な精神生活の諸要素 精神生活の経過様式の一般的性質
第2章 精神生活の客観的症状と作業(客観的精神病理学)
精神物理的装置の作業(作業心理学) 精神的な出来事の身体的随伴現象と続発現象(症状的心理学) 精神の表現(表現心理学)
第3章 精神生活の関連、その一 了解的関連
了解的関連 異常機構の際の了解的関連 病気に対する患者の態度
第4章 精神生活の関連、その二 因果的関連
諸現象と諸機構の原因 外因性原因の作用 内因性原因の作用 経過の諸型
第5章 精神生活の全体、知能と人格
知能 人格
第6章 病像の組立て
症候群
第7章 異常精神生活の社会学的関係
異常精神現象に対する社会状態の意義 社会に対する異常精神現象の意義
付録
訳者あとがき
索引
○状態
半世紀前の古本ですが書込みや折れはなく状態は良好です。全体に焼け、口部・天部に埃汚れ、カバー部に当たり、擦れ、破れがあります。内扉に前所有者による朱印があります。精神医学の古典をお安くお譲り致します。
精神病理学原論 カール・ヤスパース/〔著〕 西丸四方/訳