そろそろ中級に進み、長く使える丈夫な弓が欲しいと思われる方に
アマチュア演奏家で楽器をよく鳴らすために、しっかりとした音作りをお望みの方に
また、サブでお手持ちの一本としても、適した弓です
ドイツ・ボウらしく堅牢で張力の減衰もなく、いざという時に役に立つ弓になるでしょう。
出品者は、本品を勧めてくれる方がいましたので1990年頃に50万円ほどで、御茶ノ水の大手楽器店から購入し
サブの弓として重宝して弾き込んできました。
製作者のルドルフ・ノイドルファーは1936年に東独の生まれ、学校でシュミーラーから楽弓制作を学んでおます。
(このの説明文では「Oウムラウト」*が表示されませんが、ドイツ語の発音では「ノイデルファー」(Neud*rfer)です)
1964年に西独へ移民。1966年にマイスター資格を得て、ヴァイオリン制作で知られるブーヘンロイトで名工ザイフェルトの下で修業し、1968年からスイスに移り、巨匠フィンケルの工房に入り、その後1973年から自身の工房を持って制作に勤め、米国のVSAコンペティション等、数々のコンペティションでの受賞歴を持ちます。
日本でも広く需要のある中級用の弓として輸入されており、しっかりした弓として知られ人気は低くありません。
本品はおそらく1980年代後期で彼の五十歳ころのものと思われますが、購入時から証明書は付帯していませんでした。
この弓はやや重めの63.3gあり、明瞭で太めのサウンドを作ります。
特に、重音奏法が連続するようなバッハの無伴奏曲では練習でも演奏でも重宝しました。
先端からスクリュー端までは実測74.4cm
重心はエボニー製のフロッグ端までが18.4cm
重量63.3gの割に重心が手元に近めでバランスは悪くはないと思われます。
この製作者の弓の店頭価格をいくつか見ると50~60万円で売られております。
現状でフェルナンブコ材のスティックに傷も曲がりもなく、一度も曲がり直しなどしておりません。
フロッグやスクリューも健全ですので、当分問題なく弾き手に貢献できると思われます。
弓毛と革巻きは今回の出品で張り替えました。
なお、つくば市近辺までお越し頂けるようでしたら、それなりに相応しいレンタルルームにて
いろいろとご試奏頂けますので、ご遠慮なくお申し付けください。
落札頂けましたら、一本用弓ケースに入れて発送いたします。