ガラード401用メインベアリング・スラスト・パッド(軸受)、シンタードメタル(焼結金属)軸受モジュール
スラスト本体と不良スラスト取り外し用M#ネジセット
元々ガラード社は平らなスラスト・パッド(ベアリング)を採用していました。
このタイプは初期ガラード301、スケジュールNo.1のグリース軸受けタイプ、
その後スケジュールNo.2以降のオイル軸受けタイプで、
またガラード401初期バージョンでも使用されていました。
ガラード401では同じ軸受けを上下反対に使用する形式が採用され
シャフト下面をドーム状の部分で受ける構造になりました。
したがって取る付ける上下が異なるだけで焼結金属製軸受けそのものは
ガラード301とガラード401は同じものを使用しています。
今回新たに製作した部品はGarrard 401最終バージョン(摩耗した)オリジナルの
スラストベアリングの研究から始まりドーム状のオリジナルと全く同じ形状の
焼結金属で試作を何度も重ね、最終的にスラストベアリング量産のための
金型を作り、新規に製作したものです。
最近見られるGarrard 301、Garrard 401ピボット下部にセラミックボールや
ソッド・ブロンズ削り出しなどの硬い素材とガラード金属シャフトとは
組み合わせは硬い素材の使用は、当初は改善につながりますが、
時間の経過とともに軸受けプレーンそのものをダメにする可能性があります。
Garrardが設計導入した仕様、つまり予めオイルを含浸させた
ブロンズ系焼結金属製、自己潤滑ドーム型スラスト・パッドが
最良の選択であることは言うまでもありません。
スラストベアリングの交換はオリジナル樹脂製ホルダーの真ん中に穴を開け
M3ネジ(付属)をプーラーとして押し出して外します。
その後新しいスラストベアリングを圧入します。
そのプロセスを写真にて示していますので参考にしてください
尚、写真の黒い樹脂ケースはこのオークションには含まれません