ベトナム=フランス人監督マイ・フアにより制作された 2020 年の映画『Les Rivieres』は、死期の迫った彼女の祖母が、フランスの地で家族4世代の女性と邂逅する模様を描くドキュメンタリー映画だ。サウンドトラックは BE WITH のアーティストでもあるロンドン/LA のプロデューサー/ポスト・クラシカルの音楽家、ケニー・ディケンソンが担当したこともあり、このたび同レーベルから LPとしてリリースされる運びとなった。 ライブラリー・ミュージックのレア盤から、ネッド・ドヒニー、オブスキュアなモダンソウルなどなど、世界中の音楽の中から良質な作品をリリースしていく BE WITH が惚れ込んだだけあり、その音楽はポスト・クラシカルというジャンルを超えた幅広いリスナーを魅了するもの。ディケンソンの繊細なピアノを中心に、ときにチェロや電子音楽がゆらめく幽玄にして物憂げなサウンドスケープ。ニルス・フラームやジョン・キャロル・カービー、さらにはジョン・ハッセルや武田吉晴あたりのファンならきっと夢中になるであろう一枚だ。 https://kennydickenson.bandcamp.com/album/les-rivieres-original-soundtrack