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ケンウッドのブックシェルフ型スピーカー「LS-K1000」です。
以下の整備を施しています。
・ 配線の引換え
・ 吸音材の変更
内部配線をすべてJVCKENWOOD製OFCケーブルに引き換えています。(写真4枚目右下)
キャビネット内の吸音材を次のとおり調整しています。
- 背面側ウレタンフォームシートを天面側に移設。
- 底面側のエステルウールを撤去。
- ウーファー周辺の側面にフェルトシートを新設。
- ツイーターユニット背面のエステルウールをニードルフェルトに交換。
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キャビネットは、天面に薄い擦り傷と、角部に小さな打痕があります。(写真5~8枚目)
表層はラッカーポリッシュで軽く磨いてあります。
前面ネットに穴や剥がれはありません。
バインディングポストは分解し、薬剤で内部まで研磨してあります。
底面のクッションシートは撤去し、同位置に新しくフェルト製を貼りつけています。
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HiFiオーディオシステム「Kシリーズ」の系譜である、ケンウッドの高級セパレートコンポ「K1000」のスピーカーシステムです。
キャビネット両側面が後方に向かって窄まるラウンドフォルムと、前面ツイーター部が後方に反るように湾曲しているラウンドバッフルがユニーク。
加えて、信号の分割回路に昨今ではめずらしい直列型ネットワークを採用しており、2ウェイドライバーの位相接続に拘った仕組みが随所に見られます。
全面が天然木突板仕上げ、アルミダイカストの頑強なウーファーフレーム、別注仕様のコイルやコンデンサなど、外国製舶来品顔負けの高コストスピーカーです。
広いレンジ感と横方向に大きく広がる音を持ちます。スイートスポットが広めの特徴的な定位感があります。
整備においては、フィルター回路はそのままとし、インナーケーブルを国産品に交換したのみ。
吸音材はラウンドフォルムのキャビネットを生かすことを念頭に調整し、減衰量を減少。ウーファーの音の存在感向上を狙っています。
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主な定格
・ 2ウェイ2スピーカー/バスレフ型
・ 寸法:168W x 308H x 270D mm
・ 重量:5.2kg
・ インピーダンス:6Ω
・ 再生周波数帯域:48Hz~45kHz
・ 出力音圧Lv:85dB