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Tru-sonic ツルソニック 80FR 20cmフルレンジスピーカーの最高傑作です! G.I.P.製のエンクロージャーで組みました! 美品! の出品でございます。
Tru-sonicのフルレンジスピーカーとG.I.P.製のエンクロージャーを組み合わせた、システムです!
アメリカの誇る幻のオーディオブランドであるツルソニックのスピーカーユニットです!日本国内ではあまり知られる事ないオーディブランドですが、かつてのWEを源流にする直系ブランドですね! 元々はWEと提携してたSTEPHENS社の技術者がノウハウを集積しWEの製造特許権を取得し、1940年代に立ち上げた事に端を発します。
その技術者の一人として挙げられるのが、後のJBLの創設者であるジェームス・B・ランシング氏であり、WEのトーキーシステムに満足のいかない映画配給会社であるMGM社のために設立したともいわれております。
加えて、業務用スピーカーはもとより、ハイエンドなコンシューマーモデルにも力を入れていた事もあまり知られていないのでは?
特に、当時では高級家具ブランド・ハーマンミラー社の専属デザイナーであったモダニズムデザインの巨匠、チャールズ・イームズ氏が製品を手掛けていた事は歴史的に見ても凄いことです。
確か、JBLも対抗してショージ・ネルソン氏を起用したこともありましたね。
本当にすごい時代です!
今回出品のお品はそんな同社の手掛けた大変に貴重なフルレンジユニットであり、国内はもとより世界的に見ても現存数の限られた幻の逸品です!
ユニットは1950年代末期の物であり、WE直系ブランドと言う流れからWE/755Aの家庭用と揶揄されることも多いですね。
設計においては、赤いクロスエッジを採用した軽量コーンと大型のアルニコマグネットの採用など、耐久性の高さと音質の良さを兼ね備えた点がおお大きな特徴かと思います。
また、アルミセンターキャップを採用した点などは後のJBLのフルレンジユニットにおいても影響を与えるなどその実力は確かなものです。
上級モデルに12インチモデルの120FRと言うモデルもありますが、音質の良さやバランスの良さという点では、80FRに軍配が上がります!
軽量コーンならではの立ち上がりのよさと、クロスエッジならではのストロークのあるサウンドが、この頃のフルレンジユニットの中でも秀逸ですね!
エンクロージャーにおきましては貴重なG.I.P.ラボラトリー製のものであり、WE755A用に設計されたお品です。
改めてG.I.P.を紹介すると山形県に音居を構えるオーディオブランドであり、往年のWEの励磁型システムの復元をしている世界に誇るブランドですね。
その高い技術力と再現力は秀逸であり、WEファンにとっては憧れのブランドかと思います。
作りにおきましては、一見してシンプルにもお見受けできますが、素材は木目の質感から米松製のものを採用している物と思われます。
表面のクリア仕上げも実に見事であり、細かな仕上げも本当に丁寧です!
その甲斐もあってか、たたいて見ると響きも良く、正直言って国産箱でこういった響きの良いエンクロージャーは他には無いと思います。
サイズはW56×H45×D36とコンパクトであり、板厚は12mmとなっております。
補強もしっかりと入れられており、荒削りな雰囲気に見えて、かなり質感は良いですね。
また、背面開放となりますので、スッキリとした響きのあるサウンドがお楽しみ頂けます。
全体的にも中音域の厚みが素晴らしく、特に女性物のヴォーカルの再現力は生々しいですね。
正しくWEの雰囲気を良く出してくれているかと思います。
コンディションにおきましては、写真では分かりにくい軽微な小キズはあるものの、大変に綺麗なオンクロージャーかと思います。
ユニットも若干のコーン紙のヨゴレはあるものの、コーンの亀裂やヨレも無く、エッジの弾力も含め良い状態をキープしております!
音質も申し分なく素晴らしいサウンドを奏でてくれております。
シリアルナンバーもそれぞれ 37827 / 37829 と同ロッドであり、奇跡的なペアリングです!
インピーダンスは16オームとなります。
SPターミナルは元々エンクロージャーに取り付けされていない為、ユニットへ直接接続するようになります。
気になる方は、後付でターミナルを取り付けされることをお勧めいたします。
大変に貴重な逸品ですのでコレクターズアイテムにも良いかと思います。