希少図録本 仏教版画 摺仏 印仏 仏教美術 仏画 密教図像 加持祈祷 真言宗 天台宗 写真解説109点
神奈川県立金沢文庫
1993年
63ページ
約25.5ｘ18.5ｘ1.2cm
カラー（8ページ）モノクロ
※絶版
作品109図版掲載。
日本画家で仏教版画研究家・コレクターの第一人者、三井淳生氏の仏教版画コレクション、
称名寺金沢文庫所蔵品を中心とした、鎌倉時代・室町時代・江戸時代の仏教版画・摺仏・刷仏・印仏などを
109点展観した展覧会の公式図録本。
企画・解説は仏教美術学者の第一人者、仏画家、真言宗権大僧正でもある真鍋俊照。
総説論考テキスト、作品の解説も内容充実の大変貴重な資料本です。
【序文】より
日本の仏教版画は古くから印仏あるいは摺仏と呼ばれておりましたが、その起源はかならずしもはっきりしません。いずれも仏像の姿かたちを型（木版など）に彫り、墨や朱彩色で台材を押し刷りしたり、逆に摺り写したりして版画として表現するものです。現存する作例の多くは、古くから仏像胎内に残る場合もあり、重厚な仏教信仰の中にも素朴な味わいが感じられます。また江戸時代では、浮世絵版画とは異なる独自のジャンルを築いています。いずれも密教・浄土・禅・神道などの信仰が庶民の中に根づき、巡礼等の修行的な行為、行動とも関連して興味深いひろがりをみせています。
仏教版画の長い歴史をみますと、貴族階層と地方・民衆階屑、また仏教信仰の場としての点と線、あるいは個人の愛惜の行為・儀礼、密教の護符や文字絵（梵字）世界とのかかわりが見られます。また印仏をくり返し、くり返し押して、仏像胎内に願いを込めながら納入するところに信仰者の側からの版画の特徴も見られます。そのようなことをいろいろ考えてまいりますと、「仏教版画は忘れられていた仏」といわれるゆえんがここにあるような気もいたします。
今回の展示では、そうしたさまざまな問題意識を持ちながらご覧いただければ幸いです。なお、展示に際して、金沢文庫所蔵および保管資料はもとより、館外からは個人の方々、特に三井淳生氏、そして町田市立国際版画美術館、さらに金剛院、霊雲寺等の絶大なご協力をいただいております。ここにご支援いただいた多くの方々に心よりお礼を申し上げる次第です。
【目次】
はじめに
目次
凡例
図版
総説
仏教版画
仏教版画における涅槃の表現 真鍋俊照
展示資料主要解説 真鍋俊照
資料展示品一覧
英文レジュメ
【掲載作品 一部紹介】
普賢延命菩薩像 霊雲寺所蔵
愛染明王図
千手観音像
地蔵菩薩像
両部曼荼羅 胎蔵界 伝持真言八祖
両部曼荼縦 金剛界 伝持真言八祖
涅槃図
涅槃図
両部曼荼羅 胎蔵界
両部曼荼羅 金剛界
星曼荼羅
當麻曼荼羅
当麻曼荼羅
鑑真和上像
道宣律師像
清涼寺式釈迦如来像
風天 十二天（甲本）のうち
涅槃図
阿弥陀如来像
善光寺如来 阿弥陀三尊
観音蕃薩像
弘法大師行状曼荼羅
観音経普門品略解之図
涅槃会供養図
東福寺涅槃槃像
五台山清凉寺涅槃図
涅槃図
涅槃図
善光寺涅槃像
日蓮上人入寂図
涅槃曼荼羅
涅槃図
涅槃図
涅槃図
八相涅槃像御彰
印仏文殊坐像 重要文化財
三劫三千仏印仏 未来劫分 重文
三劫三千仏印仏 現在劫分 重文
三劫三千仏印仏 重文
紀州根来寺錐鑽不動尊
称名寺印仏
西国三十三観音
西国三十三観音
西国三十三観音
西国三十三観音
大雄山最乗寺開山了庵慧明像
江島本宮岩屋図
弘法大師行状図
大師河原厄除弘法大師御開帳奉納物番付
東海道箱根山中図
東海道簡根山中図塞の河原石仏石塔郡
三劫三千仏印仏文 重文
不動明王像
道宣律師師像
興正菩薩像
鑑真和上像
両界種子曼荼羅
十三仏図 甲本
五台山清凍寺式釈迦如来像
水天 十二天像（甲本）のうち
水天 十二天像のうち
富士山禅定図
遠州小夜中山古跡図
初祖遊行上人絵詞
大当大願成就有が滝壺
相模国大山寺石尊宮朝山図
相模国大隅郡大山寺雨降神社真景
相模州大住郡雨降大山全図
卿相州大山絵図
九重守 重文
相州江之島弁財天開帳参詣群衆之図
相州江之島之図
鎌倉・江ノ島・大山新板往米双六
金亀山江ノ島図
江ノ島弁財天御利益ばなし
五趣生死輪図
観心十界曼荼羅
観無量寿経厭苦五悪絵解
都卒内院浄土図
弥勒菩薩像
大勢至菩薩像
光明真言曼荼羅
如来荒神
西国三十三観音
西国三十三観音
西国三十三所御影並詠歌
秩父巡礼観音
虚空蔵求聞持本尊
山越阿弥陀図
善光寺如来 阿弥陀三尊
五秘密 理趣経曼荼羅
十三仏図
十三仏図
十六羅漢 因掲陀尊者 佐野明弘氏所蔵
道元禅師像
鑑真和上像
不動明王二童子像
梵字不動明王像
梵字不動明王像
不動明王像 宝山寺湛海七十歳
不動明王像 宝山寺湛海六十九歳
不動明王像 宝山寺湛海六十七歳
不動明王像 宝山寺湛海七十五歳
弘法大師像
不動明王像
風天 十二天のうち
風天 十二天（甲本）のうち
観音経普門品示現施無畏之図 金剛院所蔵
理趣経曼荼羅
竹生島出現尊像 弁才天
竹生嶋出現尊像
竹生島出現尊像
【三井淳生】
日本画家で仏教版画研究家。
河北倫明の指導を受け、伝統的創作版画の制作と日本版画の研究に励む。
1976年、東京湯島の霊雲寺に日本仏教版画館を設立し、その館長に就任した。79年の白圭会展(日本橋三越本店)より、日本画を発表しはじめ、1992(平成4)年、初の回顧展を池袋西武アートフォーラムで開催した。簡素な背景に身近な植物などを厳格な線で描く、清潔で気品に満ちた画風で知られた。著作・画集等の出版物に『中村歌右衛門舞台姿』(京都書院 81年)、『奥村土牛筆<富士>版画』(講談社 80年)、「彫版雑稿」(『文学』49-12号 81年)、『一字一仏般若心経』(講談社 82年)、「日本の仏教版画」(『季刊仏画』1?3号 83年)、「仏教版画の摺りと彫り」(『仏教版画』<日本の美術218号>84年)、『日本の佛教版畫-祈りと護りの世界-』(岩崎美術社 86年)、『東寺の仏教版画』(東寺派出版 91年)、『芙蓉』(リトグラフ、NHKサービスセンター 92年)、『三井淳生日本画作品集-佛と花と-』(駸々堂 94年)、『聖観音』(木版手彩色、NHKサービスセンター 95年)、『ナリヤラン』(リトグラフ、NHKサービスセンター 97年)などがある。
★状態★
1993年のとても古い本です。
外観は通常保管によるスレ、裏表紙側～背にかけて細かい経年しみヤケがある程度、
カラー写真図版良好、本文目立った書込み・線引無し、
問題なくお読みいただけると思います。（見落としはご容赦ください）
＜絶版・入手困難本＞オークションにも滅多に出ない、貴重な一冊です。
古本・中古品にご理解のある方、この機会にぜひ宜しくお願いいたします。
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■商品が到着しましたら、必ず「受取連絡」のお手続きをお願い申し上げます。
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