機体全体を銀色に塗装されてます(実機はジュラルミン剥き出しのベアメタル)。
◆趣味の一式戦闘機『隼』
加藤隼戦闘隊で有名な、日本陸軍の戦闘機 キ43 一式戦闘機『隼』です。
第2次世界大戦前から大戦中にかけて、日本陸軍の主力戦闘機でした。
1937年に制式採用されたキ27 97式戦闘機は格闘性能に優れ、1939年~40年のノモンハン事変の際に、ソ連の戦闘機を蹴散らし、大活躍しました。
でも97式戦闘機は固定脚(脚が出たまんま)で、同時期にイギリスで開発されたスピットファイアやドイツのBf109は引き込み脚を採用してあり、速度が速い戦闘機でした。
そこで1937年の12月に97式戦闘機の後継機であるキ43を作れ~。と陸軍が中島飛行機に命じます。
引き込み脚の全金属機で、最高速度は時速500km、航続距離1600km、そして97式戦闘機と同等の旋回性能が求められました。
飛行機は速くなると旋回性能が落ちます(自動車がスピードが出ると曲がり難くなるのと同じ理由)。
速い飛行機を作ろうと思ったら、翼を小さくして機体を頑丈にせねばなりません。
逆に旋回性能を高くしようと思ったら、翼を大きくして、機体を軽くせねばなりません。
つまり、真逆の性能を求められたとゆー。
で、中島飛行機では1938年にキ43を完成させますが、速度と航続距離はクリアしたものの、旋回性能では97式戦闘機に及びませんでした(当たり前なのだが)。
旋回性能にこだわった陸軍は、キ43を不採用にしました。
しかし、1941年の南方作戦において、航続距離の長い戦闘機が必要になった為、一旦不採用にしたキ43を一式戦闘機として採用します。
マレー半島などに配備された英軍や米軍の戦闘機が二線級のポンコツばかりだったのと、陸軍パイロットがベテラン揃いだったので、大活躍しました。
採用時に問題になった97式戦闘機に劣る運動性能ですが、米英の戦闘機より遥かに運動性が高く、ドッグファイトで負けないとゆー。
ただし、軽快な運動性と引き換えに、隼は武装と装甲が貧弱だった為、米軍が一撃離脱戦法を採るようになると、バタバタと落とされました。
それでも隼は海軍の零戦と並び、5700機以上生産された名機になります。
ちなみに隼の次は旋回性能を捨てて速度と重武装の重戦闘機の二式単座戦闘機『鍾馗』や四式戦闘機『疾風』が開発されます。
タイトルに入ってるOSCAR(オスカー)というのは、米軍が付けたコードネームです。
1/144なので全長は 約6cm。
機体全体がシルバーで、主翼の上下に大きく日の丸。コックピットの周囲は黒で塗装されてます。
塗装済み模型ですが、タイヤの組立、増槽の取り付け、キャノピー(透明プラ製)の取り付け、尾輪の取り付け、デカールの貼り付けが必要です。
タイヤは格納状態と着陸状態の2種類が入ってるので、差し替えでどちらか好きな方を選べます。(着陸タイプの時は増槽を取り付けません)
パイロットは台座に立たせます。
完全塗装済みなので、模型作りで一番面倒で、身体にも悪い塗装をしなくても良いのが良いところ。
塗りはかなりキレイです。
透明プラの台座付き。
写真の1枚目は、箱と中身全て。
写真の2枚目は、見本。
写真の3枚目は、ブリスターの上から機体上面。
写真の4枚目は、ブリスターの裏から機体底面。
写真の5枚目は、リーフレット。