拍卖号：v1157902728

开始时间：01/28/2025 19:32:00

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结束时间：01/31/2025 19:32:00

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本品は引き取り物になります。
「跳鯉」について解説がありますので書き起こします。

本作品は大正四年、玉堂42歳の作で、昭和33年、玉堂の生地、木曽川町に英霊顕彰のための護国神社が建立された折、川合家から玉堂の遺影とともに寄贈したもので、36年には同町の文化財に指定されている。
古来鯉の図は慶祝に添えるにふさわしい吉祥画となっているが、玉堂も男児誕生や進学就職の御祝いにわ決まって鯉の画を贈ったもので、それは川合家の子や孫も同様であった。玉堂はこの種の鯉の画にはよく【登龍門】と題した。ちなみに龍門は黄河上流の谷の名で、非常な急流のため大魚も上り切れないほどだが、もし上り切れば龍と化すのだ、という伝説がある。難関を突破して出世の緒をつかむことを【登龍門】というゆえんである。父、修二が本作品を寄贈するについては、戦地に散った英霊の鎮魂と同時に、玉堂の生地、木曽川町の飛躍発展への祈りを代弁する想いもあってこの作品をあえて選んだものと思われる。
珍しいことに原本は通常の絵絹ではなく、袱紗
に用いるような目の詰んだ光沢ある絹地に描かれていて、それだけに墨のにじみ方も独特で全体にぼってりとした重量感を湛えている。狭隘な溪間を一気に下る水流をわずか数本の墨線の抑揚だけで描き出している点は、水の画家玉堂の面目躍如というべきか。この急流から跳びはねた鯉が空中に堂々たる身を躍らせる一瞬を生き生きと描き切っている。鯉のくねる胴には潰剌たる生気と、秘められた強いバネの力が宿り、弛緩している尾ビレにはもうひと打ち空を蹴ってこの急流を超えるであろう余裕さえ感じられる。その目もまさに天に昇らんとするが如く上方に向かっているのだ。
「跳鯉」は玉堂が描いた鯉の図の中でも実に重厚で、めでたさも秀逸な一作である。なお、雅印「芳」は本名芳三郎の一字である。
玉堂美術館館長 川合三男

解説書によると本品は復刻版のようです。
保管状態は良好で防虫香の小袋の入った木箱にさらに厚紙の箱に入っていました。

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