独DGG DIGITAL カラヤン/VPO 生涯最後の録音 ブルックナー 交響曲第7番 カラヤンが人生の最後に達した超越の境地 極美品
独DGG 429226-1 Stereo 1LP。
ブルックナー:交響曲第7番(ハース版)
カラヤン指揮ウィーン・フィル
(録音:1989年4月18-23日、ウィーン、ムジークフェライン・ザール)
これはカラヤン生涯最後の録音となったブルックナーの交響曲第7番です。
この録音は1989年4月18-23日にウィーンのムジークフェライン・ザールで行われましたが、その最終日である23日の夜には同曲をプログラムとした演奏会が同ホールで行われ、それが演奏会においてもカラヤンの生涯最後のものとなりました。そしてその3か月後の1989年7月16日にこの不世出の指揮者はこの世から旅立ちました。
このレコードは、世の中が完全にCD時代になった1989年にCDと共にLPでも発売されたもので、たぶんDGG最後のLPの中の一つとなったものです。
このLPは、カラヤン最後の録音であるというコレクション品としての稀少価値、神々しいまでに高い精神性を持った名演奏、そして何よりも既にCDが世の中の大半を占めていた時代のLPであるためプレス数が極端に数が少なくほとんど入手が不可能という3つの理由のため、入手がきわめて困難なコレクター品として有名な品となっているものです。
膨大なレパートリーと録音数を持つカラヤンにおいてブルックナーは決して多く演奏された曲ではありませんでしたが、第7番はBPOと2回、そしてこのレコードであるVPOとの録音の計3回の録音を行っています。
そのいずれもが「超」のつく名演揃いです。
3回の演奏はすべてが全く違ったものです。特にこの最後のウイーン・フィルとの録音は特に違います。
カラヤン最晩年のすべての録音には共通して「人生の最後に到達したやすらかな心の世界」が流れていますが、この7番にもそれがあふれています。なんという落着き、なんという大きさ、なんというやさしさ、そしてなによりなんという美しさでしょう。
この演奏はカラヤンが一生をささげた音楽の境地にたどり着いた安らぎと美しさにあふれ、聴く者の胸を打ちます。特に静かにゆっくりと進む第2楽章はその究極です。これほどおだやかとやさしさにあふれた第2楽章がかつてあったでしょうか。
前述のように、この録音の最終日の夜にはウィーン・フィルの演奏会でこの曲が演奏されましたが、この2楽章にはあちこちの席ですすり泣きが聴こえたのではないかと思えます。それはカラヤンが生涯最後のコンサートでこの世に別れを告げるかのような音楽にさえ聞こえます。それは言葉にできないほど感動的な演奏会であったことでしょう。
そしてこの名盤に一層の価値を与えているのがそのすばらしい音です。
当然ながらカラヤン御用達の巨匠エンジニア、ギュンター・ヘルマンスがフェーダーを握っており、いつもどおり最高のドイツグラモフォン・サウンドを聴かせてくれますが、デジタルで捉えたウィーン・フィルはBPOとはまた違った輝きに満ちています。
VPO、ギュンター・ヘルマンス、ムジークフェライン・ザール、考え得る最高の条件のもとで捉えられた音は「きらめくようにつややかで分厚い弦楽器群、柔らかく浮かび上がる木管楽器群、いぶし銀のようにしぶい輝きを持った金管楽器群が作り出す美の極致の響き、それがデジタルという最新技術によって再生限界まで伸びた周波数帯域、広大なDレンジを持った究極ハイファイ音」となっているのです。
デジタル録音とアナログ・レコードという組み合わせは、両方の良いところを組み合わせた理想的なオーディオ・ソースの姿だと思いますが、このレコードもまさにその一つです。
このレコードは1989年というLP最終期の製品で、レコード技術がその時代の最後に到達した超低雑音、超低ひずみの澄み切った音を聴いていると、レコードは音的にCDに劣ってその座を明け渡したとは到底思えません。
これはLPが最後にたどり着いた究極の音です。
ここに出品するのは、ずばり当時の独DGGオリジナル品です。
本品は極美品です。
レコードはぴかぴかの超美盤です。B面内周にヘアラインが見えますが、表面だけで、音への影響はありません。検聴でもノイズ完全皆無という特級コンディションでした。
LP最終期の盤から出てくる音はデジタル録音による超ワイドレンジ、超広ダイナミックレンジを持ちながらLPならではの輝きに満ちた音質を持っています。
ジャケットは上辺と背にわずかなスレがあるだけで新品のような極美品です。
カラヤンが人生の最後に到達した精神世界の頂点を超稀少なアナログLPでお聴きください。カラヤン最後のLPはお手持ちのLPコレクションの宝となることでしょう。私の推薦盤です。
重量:215g (これに梱包材重量を足した総重量が送料の対象となります。)
安心してお求めいただける良質の品物の提供を第一に考えて出品しております。
音楽鑑賞に差し支えるような瑕疵のあるレコードは最初から出品しないようにしておりますが、レア盤などで瑕疵の存在にもかかわらず出品意義があるような場合には、その状態を明記して出品しています。
当方で出品するレコードはほとんどすべてが空気の乾燥したドイツで使用、保存されてきた品ですので、特別な表記がない限りジャケットにありがちなカビ、シミ、カビ臭などは一切ありません。
ノイズや盤の状態に関しては、検聴を行った盤に関してのみ気が付いた点を書くようにしていますが、それらは再生装置によって出方が違い、その感じ方は主観的なものですので聴き手によって違います。またすべてのノイズを聴き取ることも書くこともできず、聴き逃しもあるかもしれません。コンディションの説明はあくまで大体の目安とお考えください。(レコード特有の散発ノイズや盤質雑音などに関しては特に書きません。)
いかにきれいな品であっても中古LPは中古LPで、50-60年前の古い品も多くあります。
(なお、古いレコードはたとえ新品でも長い年月の間に材料内成分の析出などにより小さなピチプチ雑音が出ることがあります。レイカの「バランス・ウォッシャー」やディスク・ユニオンの「レコクリン」などでクリーニングすればこれらが取り除かれてより美しい音を楽しむことが出来ますのでお聴きになる前のクリーニングをおすすめします。また、当方ではモノ・レコードはモノ専用カートリッジで聴いております。モノLPをステレオ・カートリッジで聴きますとモノ信号の再生に必要な水平方向の動き以外に垂直方向の動きも拾ってしまいますのでモノ・レコード本来の音が再生できないだけでなく、不要なノイズや雑音を拾うことにもなりますので、モノ・レコードはモノ専用カートリッジで再生されますことをお勧めします。)
未開封新品においては中身のチェックができない未開封品であるがゆえのリスク(製造上の瑕疵、ソリ、カビ、ボックスセット内のクッション用スポンジの経年分解による粉汚れなど)もあることをご承知おきください。(交換や返品はできません。)
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