【商品の説明】
媒体:LP(12インチ)レコード
レーベル・番号: LXT2849 (=LL893) 橙金文字ラベル 内溝フラット重量盤(214g)
プレス: 英Decca
Matrix: 1A/4A
曲目: C.レガメイ 弦楽四重奏曲第1番 オネゲル 2つの楽器のための小組曲 牝山羊の踊り Albert Moeshinger ヴァイオリンソナタOp.62
演奏者: ウィンタートゥールQt: P.リバール(1stVn) C.ダヒンデン(2ndVn) H,ウィガント(Va) A. トゥーサ(Vc)
G. A. 二コレ(Fl) H. シュネーベルガー(Vn) P.サヴァラン(Pf)
SP期から辛口の評論でならした盤鬼西条卓夫氏が激賞した弦楽界のアイドルペーター・リバールの秘中の超貴重盤です。以前に同じ音源の英London(英Deccaプレス)盤をご紹介いたしましたが、今回は本家英Deccaプレス)の初期オレンジ金ラベル内溝フラット重量盤(214g)をご紹介いたします。
リバール率いるスイスのウィンタートゥールQtによるレガメイの弦楽四重奏曲第1番をはじめ、オネゲルの2つの楽器のための小組曲、牝山羊の踊り、およびAlbert Moeshinger ヴァイオリンソナタOp.62が収められたスイス関連の作曲家の知られざる作品集です。
スイス人とポーランド人の血を引くレガメイは、ウクライナのキエフで生まれ、ワルシャワ大学で東洋言語学と古典言語学の学位を取得して、雑誌『Muzyka Polska』を編集するなど音楽評論家として活躍しました。レガメイは、第2次世界大戦中もワルシャワに留まり、音楽生活に積極的に参加するとともにバーやカフェで演奏したり、国際現代音楽協会に参加し活躍しました。さらに、カジミエシュ・シコルスキに正式に作曲を師事し、積極的に作曲も行いました。1944年には十二音技法を用いたクラリネット、ファゴット、ヴァイオリン、チェロ、ピアノのための五重奏曲を発表し、ヴィトルド・ルトスワフスキに賞賛されています。
ハリを落とした瞬間から、リバールを中心にこれ以上ないぐらいに集中力を高めた精密なアンサンブルに引き込まれてしまいます。リバールが単に旋律歌いのサロン的にヴァイオリニストではなく、至高の音楽性を持った特別な存在なことを改めて認識させられる快演により、難曲の弦楽四重奏曲第1番を弾き切っています。さらに、二コレのフルートとシュネーベルガーのヴァイオリンにサヴァランのピアノを加えた小組曲やいぶし銀の技巧が光る二コレの牝山羊の踊り、スイスの名手シュネーベルガーのヴァイオリンソナタも大変貴重な名演奏です。
状態(レコード/ジャケット) EX--/EX--
全面試聴しております。レコードは、表面に薄いスレなど見られますが大変良好です。初期の上下折り返しジャケットは経年変化により、一部小さなシミ出しや色褪せがありますが大変良好です。