自由に牧畜や農業がおこなえ、人知れず黄金が眠る、手つかずの広大な大地。
アメリカの人々にとって西部開拓とは、すなわち自由と希望の象徴に他ならない。
有象無象がそれぞれの希望を胸に集まったオールドウエストへのオマージュ、それが「ヴァニシングウエスト」である。
一攫千金を夢見た西部の男たちが身に纏い、生涯の相棒として共に長い年を重ねたレザーウェアには
消失したフロンティアへの憧憬が宿る。
フリーホイーラーズ・ザ ヴァニシングウエストより、1930年代頃のレザージャケットをモチーフに、極上のホースハイドを使用した
レザージャケット “フォーコナーズ” になります。
このジャケットは西部開拓時代に労働者が毎日毎日、袖を通す丈夫なレザージャケットとして愛用していたイメージで作られており
30年代らしくフロントはボタン仕様でポケットの飾りもなくシンプルなデザインに仕上がっております。
フォーコーナーズとは、コロラド州、ニューメキシコ州、ユタ州、アリゾナ州の4つの支点が十字に交わるポイントの意味合いです。
レザー素材には、ホースハイドを使用しており、フィニッシュはベジタブルタンニングで仕上げてあります。
レザー自体の下地は、属にいう茶芯で染められており、そのうえにブラックフィニッシュが施されているため
長く着用していくうちに摩擦やヒビ割れした部分からベース革の茶色が味となって出てきます。また、シワ部分やシボ部分が
良い風合いとなって光沢を帯びながら出てきます。
革自体は1.2mm~1.3mmの肉厚のホースハイド生地を使用しており、見た目のツヤ感や触り心地も柔らかく高級感が窺えます。
シルエットに関しては、個人的な感想ではありますが、ウエスト部分には絞りが効いており全体的に少し緩いAラインで
フロント身頃の着丈は後ろ身頃より約5〜7cm長めになっております。
また、このジャケットの特徴でもあるフロントラインはブレーキマンコートよりも波の形状が強く出ております。
フロント部分には、ポケットが3個付いており、左胸ポケットはボタン付きのフラップポケットで内側にはウォバッシュストライプ生地が当てられております。
裾ポケットは、両玉縁仕様のスラッシュポケットが左右に付いており、内側にはコットン・フランネル生地が当てられております。
また、左側ポケットには品質保証タグのユニオンチケットが取り付けられております。
背面の外側両脇には運動性機能をもたらせたアクションプリーツが入っており、ウエストベルト、その上にはプリーツも入り
両サイドには、サイズ調整ができるダブルリング仕様のアジャスターベルトが取り付けられております。
脇下部分には、通気性を考慮したベンチレーションが設けられております。
裏地のライニング部分には、総裏仕立てでフロントポケット内と同じチェック柄コットン・フランネル生地が使用されており
内ポケットも付き内側にはウォバッシュストライプ生地が当てられております。
衿部分は、テーラーメイドのような形状になっており、衿裏にはチンストラップが取り付けられております。
全てのボタンには、ヴィンテージ感溢れるナットボタンが使用されております。