商品説明下部にも写真がございます
南北朝時代から応永にかけて活躍した備前の名工一派
大変珍しい応永の裏年期入りの抜群の資料性
山田浅右衛門の最上大業物に指定された抜群の斬れ味で極めて著名
兼光風の沸筋の入る互の目に映り立つ傑作の短刀
人間国宝・本阿弥日洲の研磨と思われる抜群の状態
本阿弥日洲鞘書、筑前黒田家伝来刀
短刀:「備州長船秀光 応永廿三年八月日」
※刀剣類は、法律に基づき都道府県の教育委員会に所有者変更の届出が必要です※
【寸法】
登録証種別:短刀
登録証銘文:「備州長船秀光 応永廿三年八月日」
登録証長さ:26.4cm
登録証反り:0.1cm
元幅:2.55cm
先幅:2.2cm
元重:0.5cm
先重:0.45cm
【刀身】
平造り、庵棟、身幅尋常、無反り、切っ先やや伸びる
鍛え、板目肌、小杢を交えてやや流れ、地沸微塵につき、映り立つ
刃紋、互の目、匂口締まり気味となり、明るく冴え、小足・葉入り、刃中二重刃風の沸筋を見せ、金筋入る
帽子、乱れ込み、掃きかけ風となり浅く返る
中茎、生ぶ、先栗尻
彫物、表裏に棒樋、樋先下がる
ハバキ、金着二重
【説明】
長船の地で南北朝時代から応永にかけて活躍した名工・長船秀光による、黒田家伝来・応永裏年期の傑作短刀です。
長船秀光は、銘鑑などによれば初代が建武頃とされ、その活躍の下限が応永頃まで及ぶことから、四代ほど続いたと推定されています。
しかし、詳細な代別については、いまだ明確には判明していません。
一般的には、長船派の棟梁である兼光の門人と考えられており、本作にも見られるような「やや腰の開いた互の目」の作風が大きな見どころとされています。
古来より抜群の斬れ味を誇る刀匠として名高く、山田浅右衛門が選定した「最上大業物十五工」の一人にも数えられています。
この最上大業物には、師筋の兼光も名を連ねており、まさに斬れ味においては師を凌ぐ勢いを見せた、
南北朝時代から応永にかけての名工といえるでしょう。
本作は、秀光の典型的なやや腰の開いた互の目を主体とし、匂口が締まり気味ながらも明るく冴え、見事な沸筋を示しています。
さらに、地沸や映りが鮮明に看取でき、短刀ながらも秀光の持ち味を存分に活かした傑作であり、まさに宝刀のような輝きを放っています。
加えて、本作には「応永二十三年」の裏年期が入っており、秀光の後期にあたる作であることが銘文から明らかです。その史料的価値は計り知れません。
また、人間国宝・本阿弥日洲による研磨と見られる極上の仕上げが施されており、状態も抜群の品質を誇ります。
同氏の鑑定による鞘書きには、本作が大藩・筑前黒田家に伝来した一振りであることが記されており、本作の品質の高さが、
大名家の所持にふさわしい名刀であったことを歴史的にも証明しています。
現状では未鑑定品ですが、前述の通り極めて良好な研磨が保たれており、鑑賞や鑑定提出に支障はありません。
もちろん、刃切などの鑑定上致命的な傷も一切ございません。
本作は、中茎を隠せば誰もが兼光と極めるような、南北朝時代の備前伝の粋を集めた傑作の出来となっており、
さらにその作風が応永時代まで継承されていたことを示す、極めて資料的価値の高い一振りです。
また、黒田家が所持していたという由来も素晴らしく、それを裏付けるように、本作は福岡県の登録となっています。
もちろん、現状でも十分にお楽しみいただけますが、その出来栄えと資料性の高さを鑑みれば、位列の極めて高い鑑定を狙うことも十分可能でしょう。
最上大業物に数えられる秀光による傑作の出来と高い資料性、そして大名家伝来という三拍子が揃った、世にも稀な貴重な一振りです。
ぜひとも家宝としてお迎えください。
【ご注意事項】※入札前には必ずお読みください。入札後は以下へ同意いただけたものとさせていただきます。※
・本商品は委託出品ですので、返品不可、ノークレームノーリターンでお願い申し上げます。
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・商品が未鑑定品の場合、商品説明の記述は見解の一つであって鑑定結果等を保証・お約束するものではございません。
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・寸法は、専門の器具を使用して採寸している訳では無く、あくまで素人採寸のため誤差はご容赦ください。
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・終了の当日や終了直前でのご質問には回答できない可能性がございますので、ご質問は時間にゆとりを持ってお願いいたします。
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