商品説明下部にも写真がございます
肥前刀の掉尾を飾る最後の肥前刀工の裏年期入り傑作刀
「明治元年辰中」の裏年期のある、戊辰戦争中に作られた幕末動乱を物語る名品
江藤新平の差料を作った事でも有名な、幕末肥前刀の希少刀工による作
著名な江藤新平の差料と同年に作られ、影打ちの可能性もある肥前刀
佐賀藩士に愛された、肥前刀史上最も斬れ味に優れた刀工の屈指の作刀
生ぶ刃残り、中茎の錆が完全に回らない打ち下ろし同然の抜群の保存状態
肥前刀研究書で有名な、某著名コレクターの旧蔵刀
特別保存刀剣鑑定書(正真確認済)つき
刀:「肥前国吉包 明治元年辰中冬日」
※刀剣類は、法律に基づき都道府県の教育委員会に所有者変更の届出が必要です※
【寸法】
登録証種別:刀
銘文:「肥前国吉包 明治元年辰中冬日」
登録証長さ:66.5cm
登録証反り:1.7cm
元幅:3.05cm
先幅:2.55cm
元重:0.7cm
先重:0.55cm
【刀身】
本造り、庵棟、身幅広め、反りやや深くつき、鋒伸びる
鍛え、板目肌細やかに積んで小糠状となり、地沸つく
刃紋、中直刃、沸厚くつき、よく小足入って鼠足状となり、匂口明るく冴え、物打ち付近にかけて島刃目立つ
帽子、直に入り、小丸に返る
中茎、生ぶ、先栗尻
ハバキ、銀着せ一重
【説明】
特別保存刀剣に認定され、幕末期・肥前刀の掉尾を飾る名工・吉包の戊辰戦争中に打たれた傑作の裏年期入りの刀になります。
吉包は文政七年(1824年)に生まれ、八代目・肥前忠吉の門人となり師の代作や佐賀藩の大小銃の製造に従事し
廃刀令後の明治十五年に亡くなるまで数多くの傑作を作り上げた、最後の肥前刀工の一人とされております。
彼の名声を刀剣界に高めているのは、明治元年(本刀が製作された年)に佐賀出身の維新志士・江藤新平の差料を注文されている事であり
その作には後の太政大臣・三条実美の漢詩が彫り込まれているなど、まさに当時から吉包の名声が師筋・忠吉家を凌駕するほどであった事が分かります。
本作はその江藤新平の注文打ちと全く同時期の明治元年に打たれた刀で、あるいはその影打ちとも考えられます。
「明治元年辰中冬月」の添銘からも分かる通り、倒幕側として活躍した肥前鍋島藩工の戊辰戦争中に打たれた刀であり、恐らくは官軍として活躍した
江藤新平やその親しい佐賀藩士の腰間を飾った刀でしょう。師筋の忠吉家含め、肥前刀に裏年期は大変珍しいのでその歴史的価値は計り知れません。
名著「肥前の刀と鍔」によれば、吉包の刀は数多くの肥前刀の中でも特に斬れ味に優れており、江藤新平もその名声を聞いて師筋の忠吉家を差し置いて
吉包に注文をしたものと推定しておりますが、実際に本作も身幅広く・生ぶ刃が残る抜群の保存状態であるにも関わらず実に手になじむような体配であり
所伝の斬れ味を首肯させるような、いかにも美しさと実用を兼ね備えた名刀然とした刀です。
前述の通り保存状態は抜群に良好で、まだ生ぶ刃が残っており、研磨の状態も全て最上のままで保存されております。
肥前刀を研究する方が必ず参考にする書物を著された、肥前刀の研究家の方が長く大切にしていた刀であり、すなわち本刀はコレクター旧所持の名品という事になります。
珍しい肥前刀の裏年期、そして戊辰戦争の真っただ中に作られ、江藤新平の著名な佩刀の兄弟刀という素晴らしい要件を兼ね備えた、幕末肥前刀の名刀になります。
これほどの刀ですので特別保存刀剣鑑定書(発行元に正真確認済)は既に取得済であり、更にその上の位列も十分に射程圏内である、まさに最後の肥前刀の名品になります。
加えて、有名な肥前刀研究者の方のコレクションでもあった大珍品です。この機会を逃しては二度と手に入る事はございません。この機会にぜひお求めください。
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